THE (Times Higher Education)が世界の大学ランキングを発表しました。
教育、研究環境、研究の質、産業との連携、国外への展望という5つの分野において13の具体的な指標を用いて評価しており、その総合評価のランキングがWorld University Rankings 2024です。
ランキング 2024 | トップ20 | 2023との比較 |
1 | オックスフォード大学 | ー |
2 | スタンフォード大学 | ↑(1) |
3 | マサチューセッツ工科大学 | ↑(2) |
4 | ハーバード大学 | ↓(2) |
5 | ケンブリッジ大学 | ↓(2) |
6 | プリンストン大学 | ↑(1) |
7 | カリフォルニア工科大学 | ↓(1) |
8 | インペリアルカレッジ | ↑(2) |
9 | カリフォルニア大学 バークレー校 | ↓(1) |
10 | イエール大学 | ↓(1) |
11 | スイス連邦工科大学チューリッヒ校 | ー |
12 | 清華大学 | ↑(4) |
13 | シカゴ大学 | ー |
14 | 北京大学 | ↑(3) |
15 | ジョン・ホプキンス大学 | ー |
16 | ペンシルヴェニア大学 | ↓(2) |
17 | コロンビア大学 | ↓(6) |
18 | カリフォルニア大学 LA校 | ↑(3) |
19 | シンガポール国立大学 | ー |
20 | コーネル大学 | ー |
THE (Times Higher Education)とは、イギリスの新聞社、The Timesと関連していたThe Times Education Supplement (The Thes)に起源を持つ雑誌です。このランキングには学術文献、特に医療やサイエンスの分野で大きな影響力のある出版社Elsevier社と提携しており、大学を教育機関としてだけではなく、研究や産業への技術転用なども含めた「大学力」について、108の国の1,094大学をランキング形式で評価しています。
THEのEllie Bothwell氏は英米が研究開発費の落ち込みによりアジアの有力校のペースについていくのに苦戦しているとしています。具体的には以下のような点が挙げられています。
ーオックスフォード大学は8年連続首位を維持し、トップ10は英米が現状独占しているが長期的な視点で見ると全体的なポジションとしては下落傾向にある
ー中国はトップ10へとさらに駒を進め、2大学が初トップ15入りした
ー日本においては東京大学がランキングを10上げ、エディンバラ大学やキングスカレッジ、LSEなどの英国の有力校を抑えて29位となった
イギリスではこういった学校のランキングというのは多くの新聞社が発表しており、これもその一つです。それぞれのランキングが公のデータを使用しながらも独自の調査を行ったりそれぞれの指標で得点化するため、必ず異なった結果が出るものです。THEのランキングは教育(29.5%)、研究環境(29%)、研究の質(30%)、産業との連携(4%)、海外への展望(7.5%)において点数化しており、研究を目指す学生には特に興味深いランキングとなっています。
但し、あくまでも大学全体の総合力ですから各個人が目指す分野それぞれにおいてはまた異なる状況があるわけで、THEでは2023年に分野別ランキングを発表していますのでまたおってご紹介できたらと思っています。
出典:Times Higher Education
World University Rankings 2024, Result announced, Methodology